共同通信杯解説
共同通信杯を◎○▲の順番通りで3連単1点目で的中したので解説していきたいと思う。
人気の中心はアドマイヤマーズ。
4連勝中でG1朝日杯の勝ち馬であり、納得の単勝1倍台の1人気。
ただ、強い馬が毎回実力通りに走るわけではないのが競馬の面白いところ。今回はどうだろう。
自分は主に血統予想を謳っているので血統をみる。
父はダイワメジャーである。
比較的短い距離が得意な種牡馬であり、前走からの距離短縮が得意。実際、1800m以上重賞勝利も約4年前の小倉大賞典が最後と記憶している。
実際アドマイヤマーズも1600mで4連勝。
今回は苦手の距離延長で、産駒苦手の1800以上の重賞。これは良くない。
出馬表をみると少数の比較的内枠。騎手はデムーロ。
前走逃げてない馬の逃げというのは、馬にとって気持ちよく走ることができ、期待値が高い。
ただし、アドマイヤマーズはそれをデイリー杯でやってしまっているので、今回はデイリー杯のときほど逃げたときほどのアドバンテージは得られない(逃げは初めてのときが一番期待値が高い。)
力は上位、血統的には良くない、逃げればそこそこ良さそうというのがアドマイヤマーズの評価で対抗にした。
アドマイヤマーズに勝てそうなのはどれか。
出馬表を見たときに一目で決まった。
ダノンキングリーだ。
血統を見ると父ディープインパクトとある。
ディープインパクト産駒は誰もが知っているように広いコース、上がり勝負に強いのが特徴。
過去の共同通信杯でも産駒が何度も馬券に絡んでいるようにコース、レース相性は良い。同じ母父ストームキャットのリアルスティールも勝っている。
しかし、最重要視したのはそこではない。
ディープインパクト産駒が最も力を発揮できるタイミングは新鮮なときだ。
ダノンキングリーは今回が重賞初挑戦。実際にディープインパクト産駒の重賞初挑戦は産駒全体のデータで良い数字が出ている。
また、若い時のディープインパクト産駒は延長を得意とする特徴を持っている。
さらに、タフな中山1600mを経験しているのも良い。
この経験によって、重賞特有の早い流れ、または後半の早いラップにも対応できるだろう。
枠、血統、ローテ、以上を考慮して、ダノンキングリーがアドマイヤマーズに先着できる可能性はかなり高いと判断し、迷わずダノンキングリー本命、アドマイヤマーズ対抗が決まった。
2人気のフォッサマグナはどうだろう。
前走のパフォーマンスが評価されて2人気になっているようだ。
新馬戦から間隔をあけて重賞初挑戦というのはアドマイヤマーズ、クラージュゲリエに対しては有利だが、今の東京の馬場にあまりにも合わない血統をしている。
東京の芝1800mというのは質の軽いレースになりやすく、直線の上がり勝負に強い血統が有利。いわゆるダービー血統に有利な条件なのだ。
距離延長もプラスになりそうもない。
きても3着の抑え評価とした。
4人気のクラージュゲリエを見てみる。
父はキングカメハメハ。
ダービー血統なのでこのレースには相性が良さそうだ。
ただ、枠と少頭数が良くない。
キングカメハメハ産駒は内枠、多頭数、混戦状態で一番力を発揮できる特徴を持っている。
馬群にいれる競馬がベストなのだが、この枠と少頭数ではそれはできないだろう。
アドマイヤマーズに対して距離短縮なのは有利だ。
あって2着までの▲三番手評価とした。
結果はご存知の通り、デムーロは逃げるという最善の選択肢をとったが、それでもダノンキングリーが圧勝。
離れた3着にクラージュゲリエで3連単を1点目で的中となった。
ダノンキングリーが完勝したので、アドマイヤマーズより強いと決めつけるのは早いだろう。
ダノンキングリーがアドマイヤマーズに完勝したのはここで解説したような理由があったからで、次の条件次第では、次はアドマイヤマーズがダノンキングリーに先着するかもしれないのだ。